「貯金をしたい!」と思いながら、なかなかお金が貯まらない……そんなアナタにおすすめなのが「1年で50万円を貯金する!」と、目標を立てる方法です。
実現するにはどうすればいいのでしょうか?
【この記事の目次】
単純計算すると4万円/月
1年で50万円を貯めるには、単純計算しても毎月4万円を貯金する必要があります。シングル世帯ではちょっと大変かもしれませんね。
しかし、共働きで夫婦それぞれ20万円の収入があったらどうでしょう?世帯月収40万円の中からほんの1割を貯金していけば、1年後には50万円が溜まっている計算です。
夫婦がそれぞれ2万円ずつ出すようにしてもいいでしょう。子どもが生まれてからではお金は出ていく一方ですし、できるだけ夫婦2人だけのうちに毎年50万円をコツコツと貯めておくことをおすすめします。
費目別の節約法
毎月4万円を貯金に回すには、まず節約を心がけることです。節約と言っても、単に買いたいモノを我慢するばかりではストレスがたまる一方で、反動で散財してしまうことがないとも限りません。
まず、自分のお金の使い方のクセを把握して、上手にコントロールするようにしたいところです。
家計簿で支出のクセをチェック
節約への第一歩は家計簿です。家計簿をつけることで支出にどんなクセがあるのかチェックしてみましょう。
- 食費
- 日用品代
- 交際費
- レジャー費
- ガソリン代
などのいわゆる流動費は、無駄が生じやすい部分です。出費の一つ一つについて、本当に必要だったものには○、どちらでも良かったものには△、いらなかったものには☓をつけてみると、自分がどんなことに無駄なお金を払いがちなのか把握することができます。
もちろん「家計簿は面倒」と思う人もいるでしょう。しかし、帰宅したらお財布に入っているその日のレシートを見直して余計な出費を見直すだけでもいいのです。毎日1分もかからないのではないでしょうか。
これを少なくとも3ヶ月継続して、自分のお金の使い方の偏り具合を分析してみて下さい。
必要な費用を袋分けをして出費をセーブ
以上のようにさまざまな費用を分析した結果、食費をかけすぎていることがわかったとしましょう。翌月からは理想的な食費を封筒に入れ、必ずその範囲内で収めるように工夫する習慣をつけて下さい。
スーパーに出かける際にお財布に1,000円しか入れておかないという方法も効果的です。決められた予算の範囲内で食事を用意するように知恵を働かせることが大事なのです。
食費だけではなく、日用品代、交際費、レジャー費、ガソリン代なども、それぞれ定額を袋分けするようにします。クレジットカードを利用した時も、必ず同額を封筒から引くようにして下さい。
住宅ローンや家賃をセーブする
毎月の支出の中で大きなウエイトを占めているのは家賃や住宅ローンなど、住まいにかかわる費用ではないでしょうか。この部分の出費を抑えることができれば、相当額を貯金に回すことができるでしょう。
住宅ローンはなるべく金利が低い商品を選択するようにしたいところです。また、背伸びをせずに分相応な価格帯のマンションを購入するようにしましょう。
家賃についても同様です。魅力的な物件はたくさんありますし、少し無理をすれば手が届く部屋に住みたいという気持ちもあるかもしれません。特に新婚ならば、なおさらちょっと素敵な部屋に住みたいでしょう。
しかし、いずれ子どもが生まれマイホームを構える日のことを考えれば、若いうちにしっかりと貯金をしておくことも大事です。1年に50万円を貯めるためには、無理なく借りることができる賃貸を選択することをおすすめします。
節約のポイント
お金を貯めるための方法はいくらでもありますが、それでもやはりなぜか貯まらない人がいるものです。お金を貯めるということに対する意識の低さ、流されやすさなどが原因かもしれません。
節約するための心がけとして、押さえておきたいポイントを紹介しましょう。
誘いを断る
誘いを断れない人は当然お金が溜まりにくいです。「飲みに行こう」などと誘われると、もれなく乗ってしまうような人です。
もちろん、必要なお付き合いもあるかもしれません。しかし、断って不都合が生じるような飲み会というのは、そうそうはないものです。逆に言えば、一回ぐらい飲み会を断って壊れてしまう人間関係ならば、維持している方がお金と時間の無駄というものです。
あらかじめ毎月の交際費を決め、誰との付き合いを優先するのかしっかりと決めておきましょう。どうしても外せない急な誘いに備えて、ボーナスで特別費を確保しておけばさらに安心です。
レシートを入れっぱなしにしない
お財布の中に何週間分ものレシートがたまっていませんか?レシートをとっておくだけでお金の管理をしたような気になっている人もいますが、それは間違いです。
その日の支出はその日のうちにきちんと家計簿にまとめておくようにしましょう。最近ではレシートの写真を撮影して取り込むだけで管理できるスマホ用アプリもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
ATMからお金を引き出すタイミングを限定する
お財布のお金がなくなるたびにATMから引き出しをしていませんか?
このようなお金の使い方を続けている人は、預金残高すべてを使えるお金と捉えている傾向があります。預金残高が大きければ、何でも買えるような気持ちになってしまい、つい散財してしまうタイプです。
ATMは毎月いつ、いくら下ろすのかあらかじめ決めておくようにしましょう。まとまったお金を1週間分に分けて、その都度お財布に入れるようにするのもおすすめです。
バーゲンに飛びつかない
「安い!」「お得!」といった煽りに弱く、つい特売品を買ってしまうクセがありませんか?いくら安くなっていても、自分にとって必要ないものならば、それは無駄遣いに他なりません。
たとえバーゲンでも財布のヒモはかたくして、同じようなものがすでに家にいくつもないか冷静に考えるようにして下さい。
臨時の出費用の予算を作る
冠婚葬祭、医療費、家電買い換えなど、急な出費というのはどうしても発生するものです。しかし、そのたびに貯金を切り崩していては貯まるものも貯まりません。
臨時の出費に備えて、ボーナスなどから一年分の予備費をあらかじめ取り分けておくようにしましょう。年間予備費が余った場合にはそのまま貯金することもできて一石二鳥です。
即決はやめる
何かを購入する時、即決するのはやめましょう。ネットなどで他にもっと安く売っているところはないか探すのも大事ですし、そもそも本当に必要なのか立ち止まる勇気はもっと必要です。
できるだけ現金で買う
買物をする際には、できるだけ現金で支払うようにしましょう。カードを使うクセをつけると、ついつい余計なものを購入してしまいがちなので注意して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。1年で50万円を貯めるために必要なことは、実はこれといって特別なものはありません。ごくありきたりな節約生活をしていれば自然と貯まるといっても過言ではないでしょう。
しかし、その一見普通のことを実践する難しさがあるのも事実です。「1ヶ月で4万円」「半年で25万円」などと、より短期的な目標を立てて頑張るというのもいいでしょう。一つの目標をクリアするごとにモチベーションもアップするもの。
「気がついたら1年で50万円が貯まっていた!」という状況を目ざして、今日からチャレンジしてみませんか?
(文/木野きのこ)