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【決定版!】痴漢の冤罪に巻き込まれたら本当にとるべき11の行動!

投稿日:2017年7月25日 更新日:


最近、電車の中でしてもいない痴漢呼ばわりをされて、その場から逃げたために返ってビルなどから転落して亡くなる、というような悲惨なニュースがよく流れてきます。公共交通機関を使って通勤しているビジネスマンにとっては、まさに明日は我が身のような話です。

そういう時の対処法は?

ということで「痴漢 冤罪」などをネットを検索すると、いろいろな対策が出てきますが、先のニュースの被害者も実際にその通りにしたら返って事故に遭っているわけですし、本当にどの方法に信憑性があるのかわからない、というのが実態です。

そこで、ここでは法律をしっかり踏まえたうえで、痴漢の冤罪にあってしまった場合、どのように対処するれば1番よいのか、ということの決定版をご紹介します。

痴漢冤罪に巻き込まれたらどのような目に合うか?

まず最初に痴漢の冤罪に巻き込まれてしまったら、どのような災難が自分に襲い掛かるかをご紹介しておきます。

社会への復帰が困難になる

まず1つ目は、社会的に抹殺に近い状態に追いやられる危険性があるということです。

痴漢が冤罪だったという無罪の判決を裁判で得たにしても、「痴漢をしたかもしれない」「していなくても警察に捕まっていた」という事実は、社会的信頼の喪失に直結します。

法律的には日本では「有罪判決がでるまでは無罪と推定される」という推定無罪の基本原則はありますが、一般の社会では「痴漢と疑われた加害者」というレッテルが貼られた段階で、勤務先や地域社会、あるいは家庭においてさえ地位や信頼性を失ってしまいます。

痴漢の被害者は女性ですが、本当の被害者はどちらなのか、という状態にさえなります。

一方で痴漢を告発した女性、あるいはそれを見咎めた側は「勘違い」で終わり、社会的制裁も私生活への悪影響もほぼありません。まさに痴漢冤罪は「巻き込まれ損」なのです。

警察や検察からの長期勾留を受ける

逮捕された後、痴漢の冤罪を主張して容疑を否認し続けた場合、警察や検察によって最長1年以上に及ぶ長期勾留が行われ、容疑を認めるまで釈放されないということも多いです。

実際は、勾留と有罪は違いますが、1年近く勤務先に出社できないという時点で、周囲からは有罪だと思われ、最終的に冤罪だったとしても裁判の判決までの1年から数年は、全く人生にとっての無駄な時間になってしまいます。当然その間の収入保障もありません。

冤罪を主張すると実名報道という悪習慣

痴漢に対する冤罪主張は格好のニュースネタです。そしてそれは多くの場合、メディアに実名で報道されることが非常に多いです。

あくまで冤罪という主張にもかかわらず、メディア的には痴漢の犯人という印象操作をされてしまいます。

それによって冤罪被害者本人だけではなく、家族まで世間から非難されうつ病にり患したり、離婚してしまうというケースさえあります。

検挙のために警察が被害者に無理やり告訴させることも

痴漢の事実が明らかではない場合でも、点数を稼ぎたい警察が「責任は持つから」と被害者女性に無理やり告訴させることもあります

裁判になった場合も、警察や検察が容疑者に有利な証拠を出さない可能性さえあります。このような不公正な裁判が実は痴漢冤罪には非常に多いのです。

もしも痴漢冤罪にあったらとるべき11の行動

それでは実際に痴漢の冤罪に巻き込まれたら、どのように自分を守ればよいのか、という点について11の項目をご紹介します。

1 自分はしていないことを主張し続ける

女性に痴漢だと言われたら、その場で「何を言うんですか!私は何もしてません。人違いです」と何度も繰り返し主張します。

それをしないと後で「最初に弁明しなかったのはなぜだ」と不利になります。

2 その女性と一緒にホームに降りる

ホームに降りてその女性に同じことを繰り返し言います。その痴漢行為を見たという人にも反論します。そしてこのやり取りはスマホなどで録音しましょう。

この録音は「名誉毀損されたこと」と「否定し続けたこと」の証拠をとって自己防衛に使うものなので、録音していることを言う必要はありません。

3 名誉毀損で告訴すると宣言する

相手の女性は痴漢行為を声高に騒ぎ立てる可能性がありますが、これに対しては「やめてください。どういう根拠で犯人だというのですか。名誉棄損で告訴します」とはっきり宣言しましょう。

こちらが「違う」と主張しても、痴漢呼ばわりすることは「故意に名誉を毀損している」ことなので、名誉毀損主張の根拠になります。

4 やりとりの証言者を確認する

あわせてこのやりとりを最低2人以上の人が聞いていることを確認します。そして女性の了解を得て、現場の写真や動画を撮ります

多くの場合は、ここまで相手が冷静だと女性の方で「自分が間違っていたかもしれない」と気づきます。

5 駅員が来たら状況を説明し、警察官を呼んでもらう

警察官を呼んでもらう理由としても、「名棄棄損で告訴するから」と明言しましょう。

また、会社に連絡をとり、「痴漢事件に巻き込まれたので、名誉毀損で告訴の手続きをする」と伝えておくとよいでしょう。

6 警察官に状況説明し、微物検査を申し出る。

まず警察官には冷静に状況を話しましょう。そして手指などの微物検査をしてほしいと申し出てください。微物検査とは繊維鑑定のことで、痴漢捜査において容疑者の手に、被害者の衣類と同種の繊維が付いていないかを調べることです。

「鑑識採証テープ」で両手の指の表裏、手のひらと甲から付着物を取り、後日顕微鏡で比較します。冤罪証明の有力な証拠になります。

7 その上で告訴する旨を告げる

その上で警察官に「不特定多数の人の前で痴漢呼ばわりされて名誉を傷つけられたので、名誉棄損でこの女性を告訴します。処罰をお願いします」と告げましょう。

刑事訴訟法によれば告訴は口頭でも有効です。受理できるのは巡査部長以上なので、その階級の警察官を呼んでもらい、調書を作成してもらう必要があります

8 駅の事務所には絶対に同行しない

またよくあるケースで「はめられた」と後で思うのは、駅員が来て「とりあえず駅員室で話を聞く」と言われ、同行してしまうことです

なぜこれが「はめられた」ことになるかというと、法律的に「私人逮捕」という制度があります。これは目の前で犯罪が起きた場合に、現行犯であれば警官ではない一般人(私人)でも逮捕できる、というものです。

これをされると警察官に逮捕されたのとまったく同じ扱いになります。駅員室に同行すると、この私人逮捕をされてしまうのです。

なぜ駅員室に同行することがそれほど大きなポイントかというと、私人逮捕の条件に

  • 現行犯であること
  • 容疑者の住所、氏名が明らかでないこと
  • 逃走する恐れがあることと

があります。ホームで主張しあっている段階では、実はまだ「現行犯」にはなりません駅の事務所について行った場合に初めて「現行犯逮捕」に同意した、ということになるのです

したがって、駅の事務所に同行すると、私人逮捕の条件が成立し、「逮捕」され、勾留される、ということになるのです。

ネットの中に痴漢冤罪を避ける方法として「ホームから飛び降りて逃走する」ということを推奨しているものがありますが、これは逆に私人逮捕の条件を自分から揃えていることになるので、法的に賢い対応ではありません

また、事務所に行ってしまうと、痴漢をしていないということの目撃者も探せなくなりますので、電車がそのまま止まろうとどうしようとかまいませんので、絶対にホームに留まって、冤罪だと主張し続けましょう。

9 事務室に無理やり連れ込まれそうになったら弁護士を呼ぶ

しかしそれでも警察官などが来て、無理やり事務室に連れていかれそうになる場合もあります。そういう時には速やかに弁護士を呼びましょう

警察官は法律を勉強していますので、それに対抗するには法律のプロである弁護士に頼るのが1番です。

「弁護士は逮捕された瞬間から依頼することが可能」というルールですので、痴漢冤罪に巻き込まれ、現場から立ち去る機会を失い、駅員室に連れ込まれそうになった瞬間から弁護士を呼ぶ権利が生まれるのです。

知り合いの弁護士がいなくても「当番弁護士制度」を使いましょう。これは弁護士と1度だけ無料で面会をすることができ、呼べばすぐに来てくれる制度です。

弁護士と話すまでは何も話さない」と言って、すぐに電話をかけましょう。電話の相手先は、都道府県別に決まっていますので、万が一のためにスマホなどに登録しておくことをおすすめします。

仮にそのあと弁護士費用がかかっても、相手の女性を名誉棄損で訴えて、それも負担させればいいことです。

10 「痴漢冤罪詐欺」にも要注意

また警察庁でも認めていることですが「痴漢被害を偽装する女性の存在」があります。

わざと痴漢をでっち上げ、周囲に目撃者を名乗るサクラを配置し、対象の男性に多額の示談金を要求するという詐欺行為です。

この場合でも「自分がやったことを少しでも認める発言をする」ことは絶対に避けましょう。それは相手の思うつぼです。

ですので、一貫して「やっていない」と主張し、その上で弁護士を呼びましょう。これは詐欺であるばかりでなく、「脅迫罪」や「恐喝罪」、あるいは故意に虚偽の申告を行ったという「虚偽告訴罪」となり、十分に刑事上の犯罪行為として告発できます。

11 慰謝料をとることも不可能ではない

また、以上によって痴漢が冤罪だと判明した場合、相手の女性を本当に「名誉毀損」で訴えることができます。その場合は慰謝料の請求になりますが、相場はケースバイケースで、10万円~100万円程度から被害の度合いによっては400万〜500万円までなることもあります。

ちなみに、本当に痴漢をしたり、痴漢が冤罪だとしても認めてしまって示談をした場合はこちらが慰謝料を要求されます。その際の相場は30~50万円程度で、多くても100万円までです。

痴漢に間違われないために心がけること

痴漢冤罪に巻き込まれたら、以上のような対応をとることが最も自分を守ることにつながりますが、それ以上に守るのは、痴漢に間違われるような環境に自分を置かないことです。そのためには以下に注意しましょう。

女性の近くに立たない

痴漢冤罪は本当に痴漢だと疑われた場合と、先に書いたように痴漢冤罪詐欺の場合があります。特に後者の場合は、ミニスカート、キャミソールなど露出度の高い衣服を着ている女性の場合がほとんどです。

ですので、公共の交通機関の中では可能な限り女性の近くには近寄らず、特に露出度の高い女性からは絶対に距離をおきましょう。

吊革に両手でつかまる

吊革を両手で持つことは、本当に痴漢行為があった場合、「容疑者」からは外される可能性もありますが、しかしそれでも冤罪に巻き込まれたら、それは自己防衛としては実は十分ではありません。

自分が両手で吊革を持っていた、ということを誰かが証言してくれないといけないのです。ですので、仮にこの方法で自己防衛するのであれば、その点にも注意しておきましょう。

満員電車、満員のバスを避ける

満員電車に乗ると、自分で立ち位置を決められませんし、隣同士が近づくので痴漢も痴漢冤罪も起こりやすくなります。ですので、人との距離が確保できる時間帯の便を選ぶのが最も妥当な自己防衛方法です。

15分早め、あるいは遅めの電車に乗って通勤ラッシュを避けましょう。

自分に落ち度のない痴漢冤罪を避けるために生活スタイルを変えるというのは納得できない部分もありますが、それで大きなトラブルやリスクから自分を守れるのであれば、どちらがより人生においての損失が少ないか、というのは考えどころです。

まとめ

いかがですか。

痴漢は被害女性にとっても重大な犯罪行為ですが、痴漢冤罪も被疑者となった被害男性にとってはそれ以上に重大なトラブルです。

それを避けるために現在「女性専用車両だけではなく男性専用車両の導入」の申し入れが鉄道会社に寄せられていますが、しかし導入を待ってもいられませんから、まずは自己防衛をする、そして不本意ながら痴漢冤罪に巻き込まれたら自分の被害を最小限にするために賢く振舞う、ということを心がけましょう。

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