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おひとり様が始める終活準備、50万円で死後の面倒まで見てもらおう

投稿日:2017年6月7日 更新日:


日本人の平均寿命は、年々緩やかに伸び続けていることは、よく知られている。

今や日本においては、人だけではなく、犬猫などのペットもまた、医療技術の発展によって、より長生きできるような時代になった。

これは本当に素晴らしいことではあるが、そうはいってもいつ人生の終わりが訪れるのは分からない。

100歳まで生きられる人もいれば、明日、ぽっくり逝く人だっている。

人生の終わりについては、特に40代、50代ぐらいのまだまだ若くて働き盛りな人たちでも、頭の片隅に入れておく必要はあるんじゃないかと、個人的には思っている。

というのも、三大成人病など、ある程度の年齢に差し掛かると患う可能性が高まる病は、人によっては本当にまだ若いうちから関与しなければならないからだ。

終活が実を結ぶ瞬間は未定!早めに枠組みを決めよう

筆者は既に、がんで同級生を見送っている。

この同級生、学生時代は筋骨隆々で「ゴリラ」と呼ばれていたような男だったが、亡くなる少し前に入院先の病院にお見舞いに出向いたときの変貌っぷりには驚かされたものである。

あんなに逞しい男だったはずの彼が、落ちくぼんだ目をして、げっそりとやせ細った体を見下ろしていた。あの光景は、なかなか忘れられない。

彼が亡くなった後、結婚したばかりの奥さんは、かなり金銭的に苦労をしたそうだ。

ここで書くのもアレだが、要はわずかな遺産を巡って、彼の両親とひと悶着あったようである。

このとき筆者は「誰であっても、いくつであっても、最低限の死後の整理ぐらいは、道筋を立てておかないと残った人たちに迷惑がかかるな」と感じた。

世間ではしばしば、自分の死後の遺産の管理や葬式の形態についての希望などをまとめておくことを「終活」と呼ぶ。

高齢者や末期の病人が、終活に興味を持つことが多いこの時代。

遺せるものの管理や、死後に遺族間でトラブルが生じないようにするための決め事など、一口に終活と言っても、すべきことはそこそこある。

言わば自分の人生の総決算みたいなものなので、多少手間がかかっても、しっかりと済ませておきたいところではある。

33回忌まで供養してもらいたいなら、30万!

中でも欠かせないのが、自分の入るお墓についての事前のすり合わせではないだろうか。

今の時代では、特定の寺院の檀家も減っている。

家族の入っているお墓があるとしても、自分が死んだあとの管理まで、ちゃんと考えているという人は少ない。

独身者の場合は特にしっかりと死後の供養については考えておきたい。

自分は墓なんかなくてもOKと考えている人だって、自分の親や先祖の供養まで捨て置いていいよ、という人もそうそういない。

死後、少なくとも数十年はお寺に管理してもらえるなら、その方が安心ではある。

となると、早い段階で自分の死後のお墓の管理をどうするか考えておくことは重要だろう。

たとえば先祖と同じお墓に入りたいという場合、お寺によって費用はまちまちだが、永代供養という形をとるのが一般的だろう。

永代と書くと、そのお寺が存続する以上は永遠に管理してもらえる気がするが、実際には長くても、死後数十年の範疇の管理を確約してくれるというもの。

もちろん、よほど費用を多く払えば、その分特例的に管理期間は長くなる。

筆者の友人に、九州で住職をやっている男がいる。

筆者の一家もまた、彼のお寺の檀家であるのだが、曰く「相場は多くても300,000円ぐらい」とのことだ。

そのぐらい払っておけば、33回忌の年ぐらいまでは管理をしてくれるということである。

ではその後はどうなるのかと言えば、お墓からいったんお骨は移され、合祀となる。

身寄りがない場合の供養、最低50万用意しておこう!

ちなみに、諸般の事情によって親族と別のお墓に入りたいけど、肝心の墓石がない場合ではどうか。

お寺に管理してもらって、且つあまり費用はかけたくないというのなら、墓石も用意しなければならないが、本当に安く済ませたいなら、200,000円ぐらいでも用意できる。

身寄りがなくても永代供養は委託できるので、この場合のコストは500,000円ちょいで、少なくとも33回忌までは持つことになる。

それ以降は、お寺の敷地内で供養されてきた人々と同じ枠での供養となるが、まあそんなものだろう。

供養されるだけありがたいと割り切るか、亡くなるまでにありったけのお金を坊さんに掴ませておくしかない。

(文/松本ミゾレ)

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