国内で大手のエレクトロ二クスメーカーといえば富士通ですね。ITサービスに関してはもちろん国内1位、世界でも上位に入っている富士通。IT関連の仕事を希望している方にとって富士通はあこがれの対象なのではないでしょうか?
ここでは、そんな富士通の、会社概要や年収についてお話していきたいと思います。
富士通の概要について
富士通は1935年に設立した、歴史のある会社です。
本社は東京都港区の汐留シティセンター内にあります。ちなみに本店は神奈川県川崎市に所在。通信システムや情報処理システム、電子デバイスの製造・販売、などを行っています。
富士通の平均年収は797万円
そんな富士通ですが、社員の平均年収が気になりますね。そこでいろいろな企業の平均年収がまとめられている「平均年収.JP」というサイトを見てみると、富士通の平均年収は797万円ということです。
さすが、IT関連の企業でトップクラスなだけあって年収も高めですね。
富士通の、近年の平均年収の推移をみてみます。
- 平成27年は810万円
- 平成26年は811万円
- 平成25年は797万円
797万円~800万円代で推移しています。
しかし、いくら平均年収が高くても、入社したててこれだけのお給料が狙えるというわけではないですよね。そこで、年齢別にまとめられた平均年収について調べてみたいと思います。
20代前半は454.3万円。内訳は月給が28.4万円でボーナスが113.6万円です。「年収ラボ」というサイトによれば、全国の20代前半の平均年収は246万円。それと比較すると454.3万円という年収の高さを実感します。
富士通の年齢別の平均年収をさらに見ていくと、
- 20代後半は565.9万円
- 30代前半は621.7万円
- 30代後半は709.3万円
- 40代前半は797万円
- 40代後半は892.6万
と、徐々に上がっていき、平均年収の一番高い年齢層は50代前半で956.4万円となっています。これだけの年収があれば、かなりリッチな生活を送ることができますね。
ちなみに総合職に就くと年収が1,000万円を超えます。部長の年収は1243.3万円だそうです。
次世代メモリの開発に注力
1935年の設立以来、IT方面の発展と進歩に貢献してきた富士通。富士通への就職を考えているなら、会社のこれからの発展も気になりますね。そこで、富士通が行っている開発について調べてみました。
富士通は今、次世代メモリの開発に注力しているようです。これは、アメリカの技術開発ベンチャーと共同で開発しているもので、カーボンナノチューブをつかった不揮発性メモリだとのことです。これが成功すれば、群を抜く消費電力の低さが実現し、寿命と耐熱性に優れたメモリが世の中に出回ることになります。
ここまで進化を遂げてきた富士通ですが、今後の活躍も期待できそうです。
ものづくり改革に取り組む企業
ところで、富士通の社風はどんな感じなのでしょうか?
富士通のサービスカタログという資料に目を通すと、富士通のものづくり改革に対する熱と意気込みが伝わってきます。富士通は、IT企業のトップを突き進んでいる企業なだけあって、ものづくりに対する意気込みがスゴイようです。
例えば、DPAMという評価結果に基づいた教育が行われるようです。この評価によって、業務プロセスやマネジメント、人材などが診断され、若手社員が教育され、企業風土の改善が図られるようです。
せっかく受ける教育には社員としては応えたいもの。入社したからホッと一息……というわけにはいかなさそうですね。
営業とSEのそれぞれの業務内容とは?
富士通は入社したら、どのポジションに就くかによって仕事内容が大きく異なります。職種としては、営業、システムエンジニア、ソフトウェア開発、ハードウェア開発、事業スタッフなどがあります。
興味を持っている人が多いのはシステムエンジニアでしょうか。まず、システムエンジニアの業務内容についてお話します。
富士通にシステムエンジニアとして就職した場合、パソコンに向かってプログラミングをするだけではなく、お客さんとコミュニケーションをとりつつシステムをつくることが求められます。エンジニアとしての技術だけでなく、コミュニケーション能力も試されそうです。
営業に興味を持っておられる方も多いかもしれませんね。営業となれば、コミュニケーション能力はもちろんのこと、富士通が開発しているものに対してだけでなく、お客さんの事業やニーズ、業界への知識も必要となってきます。
富士通は年収が高めですが、仕事内容を見ると決して楽ではないといえます。それでもやはり、時代の波に乗っている企業であり安定しているため、入社したい方は多いのではないでしょうか?
(文/河原まり 写真/Adriano Castelli / Shutterstock.com)