それにしても最近、会社の飲み会にネガティブな思いを抱く人が増えてきました。友人から、「明日も飲み会、来週も飲み会。もう行きたくない……」という愚痴をこぼされることしばしば。皆さんのなかにも、同じような悩みを抱えている人がいるかもしれません。
でも、“月1万円を会社の飲み会に使うだけで出世の可能性がグっと上がる”とすればどうでしょう。少し飲み会に対する見方が変わってきませんか?
「そんなことあるわけない!」「飲み会に行くだけで出世できるなら苦労しない!」そんな声が聞こえてきそうですが、どうやらひとつの方法として考えてみる余地がありそうなんです。なぜ会社の飲み会が出世につながるのか、その理由について迫ってみましょう。
1カ月の飲み代は約10,000円
新生銀行の調査によると、男性サラリーマンが1回の飲み会で使うお金は約5,000円で、1カ月の飲み回数は約2回らしいです。
つまり、1月あたり約10,000円を飲み会に使っていることに。また、同調査によれば男性サラリーマンのお小遣いは約38,000円とのことで、なんとお小遣いの約3分の1が飲み代に消えていることが分かりました。
この結果を見て、「飲み会に行きたがらない人が増えているのは当然では……」と思ったのは私だけでしょうか。会社の飲み会にお小遣いの3分の1もの費用がかかるのであれば、参加に躊躇してしまうのも無理はありませんし、実際この理由でネガティブな思いを抱いている人は多そうです。
でもちょっと待ってください。経営コンサルタントとして活躍する鈴木進介氏は次のように述べたようです。「飲み会を断るようなサラリーマンは出世できません」と。
なぜ飲み会で出世できるのか?
飲み会と出世の関係性について、疑問符が上がっている人もいることでしょう。そんな人はまず、出世に関与するところはどこなのか、こちらを今一度考えてみてください。
そう、社内のなかで出世に大きく関与しているのは、ほかでもない人事部門です。しかも、人事部門がおこなっている人事評価は、人事担当者が抱いている印象によって左右されるとか。
だから、社内の飲み会で人事担当者とのネットワークを構築し、印象をアップさせることが、出世の近道になるわけです。
また、自ら幹事を買って出るタイプの人材は出世しやすい模様。Qzooがおこなった「飲み会などの店は、必ず自分で決めて予約するようにしている」というアンケートに対し、「はい」と答えたのは約11%。
しかし、同時におこなっていた「同世代の他人に比べて出生している方だ」というアンケートに「はい」と答えた人に絞ってみたところ、上記のアンケートに対して「はい」と答えた人が約4割にも上ったのです。
嫌な飲み会を上手に乗りきるには?
よく考えてみると、よく飲み会の幹事をしてくれていた私の友人は、「同期より先に出世した!」といって以前喜んでいました。もともと優秀な人でしたが、なかでもリーダーシップには富んでいて、なんでも先頭を走って取り組むような性格だったように思います。
あまり詳しくは聞いていませんが、彼の性格を考えると飲み会の幹事も率先して引き受けていたのでしょう。やはり、飲み会は月10,000円の投資で出世できる大チャンスなのかもしれません。
また、ここまでお金に焦点を当ててきましたが、なかには人間関係の煩わしさを理由に飲み会へ参加しない人もいるはず。そんな人は、仲のいい人か、気楽な人の隣に座るよう心がけると参加しやすくなるというので、ぜひ試してみてください。
確かに、そうすれば嫌な思いを最小限におさえられて、人事担当者の印象を下げることもなさそうです。そのうち飲み会の雰囲気にも慣れて、幹事をやれるほどになれるかもしれませんね。
ちょっと飲み会に対する考え方を変えて、出世を目的に参加してみてはいかがでしょうか?
(文/吉松京介・エストリンクス)