年収を上げたい

年収900万円のエセ優雅生活に潜むムダが将来を不幸に!

投稿日:2016年4月21日 更新日:


年収900万円台の占める割合はどれぐらいでしょうか。国税庁が行った平成26年民間給与実態統計調査結果によると、年収900万円台の人は男性75.2万人、女性6.9万人となっています。給与所得者に占める割合でいうと、男性は2.7%、女性は0.4%です。

これだけではピンとこないかもしれません。年収900万円以上の人の割合も見てみましょう。男性は9.2%、女性は1.1%です。つまり年収900万円というと男性では上位約10%、女性では上位約1%に入る高額所得者と言えます。

しかし年収900万円だからといって幸せな生活を送っているとは限りません。知らず知らずのうちに浪費してしまい、将来的に破たんしてしまう危険もはらんでいます。年収900万円の幸せなライフスタイルについて考えてみました。

年収900万円は最大の幸福?

一般的には年収に比例して幸福度が上がっていくと思われがちです。しかし、実はそうとも言い切れないという研究が進んでいます。一説によると、最大の幸福を味わえるのは年収900万円のラインなのだとか(参照リンク)。

年収1000万円を超えると家庭や自由を犠牲にすることが多くなり、幸福度が下がってしまうのだそうです。税負担が増えたり各種手当の所得制限に引っかかったりして、可処分所得が少なくなるという要因もあります。

逆に現在年収900万円で不幸と感じているなら、自分の生活を見つめ直す必要があるかもしれません。一因として考えられるのは、贅沢のし過ぎです。贅沢ばかりしていると、どんどん贅沢のハードルが上がり、それに比例して出費も増えてしまいます。贅沢の頻度を下げるだけでも幸福度が上がることでしょう。

年収900万円のお金の使い方

年収900万円未満で無理なく暮らしている家庭にとっては、「年収900万円あっても何に使うんだろう?」と疑問になってしまうのではないでしょうか。

年収900万円の人の家計を見てみると、趣味にお金をかけすぎていることも少なくありません。ゴルフに月10万円かけていたり、高級スポーツクラブの会費を払っていたりします。それが幸せかというと、そうとも限りません。

マッサージ通いが習慣になっている人もいます。マッサージは1回数千円~数万円することも珍しくありません。月に1,2回程度なら気分転換になるので問題ありませんが、週に2,3回となるとどんどん出費がかさんでいきます。効果があるのかどうかもよくわかりません。

こうした「実は削れる出費」が潜んでいるため、年収900万円あればお金が貯まるというわけでもないようです。

年収900万円の独身のモデルケース

年収900万円といっても、手取り年収は700万円程度。ボーナス年額が3ヵ月分の120万円程度と仮定すると、手取り月収は48万円程度でしょうか。

家賃

年収900万円で独身一人暮らしの場合、出費の中で一番大きな割合を占めるのは住居賃です。理想的な家賃の割合は手取り収入の4分の1と言われているので、手取り月収48万円の人は12万円が家賃の目安となります。

食費

次に大きな割合を占めるのが食費です。独身一人暮らしだと自炊が面倒になり、外食の割合が多くなることから食費もかかる傾向にあります。仕事やプライベート関係の飲み会もあり、交際費もかさむことでしょう。

保険

それ以外に大きな出費となっているのが保険料です。年収900万円の職業というのはだいたい見当がついていますから、保険屋さんも目を光らせて手厚い保険をすすめてきます。

保険に入ることは悪いことではありませんが、独身にもかかわらず不相応に高い保険に入ってしまっているケースがあるので注意が必要です。

年収900万でも家計簿は必須

年収900万円というと十分に稼いでいるように思われがちですが、生活スタイル次第で意外と貯金ができないケースもあります。もしも家計簿をつけていないのであれば、1ヵ月だけでもきっちり付けてみることをおすすめします。

自らの出費を振り返り、本当に幸せなお金の使い方なのか見直してみることで明るい未来が開けてくるでしょう。

(文/宮島ムー)

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