がんばって節約してるし、お金だって計画的に貯めてるつもりと思っているのに、意外と貯まってない……、ってこと、ありませんか?そういう人は、もしかしてお金の貯め方の基本を間違えてるのかも?一度、お金との付き合い方を見直してみてください。
【この記事の目次】
貯め方を間違ってる!
気軽にできる貯金方法といえば、小銭貯金や365マス貯金という貯金法があります。お財布の小銭をいれたり、毎日塗り絵を楽しみながらする貯金は楽しいものです。でも、こういう「貯金箱」を使った貯金だけだと、実際にはそれほどお金は貯まらないんです。
365マス貯金は、全て埋まると66,795円になりますが、毎日欠かさずお金を投入できるとは限りません。例えば、3年かかったとすると、1年間の貯蓄額はたったの22,000円ほどです。同じく、小銭がある時しか貯金箱にいれない小銭貯金も、大金を貯めるには時間がかかります。
もちろん、こうした貯金方法が悪いわけではありません。豪華なディナーやちょっとした日帰りの外出なら、60,000円で十分満足できますよね。貯金箱を使った貯め方は、こういう「使うためのお楽しみ貯金」に向いているんです。
それでは、一般的な「貯蓄」の使い道はなんでしょうか。もちろん、旅行などのレジャーに使うこともあるでしょうが、何より一番は、「急な出費のための備え」でしょう。冠婚葬祭や電化製品の買い替えなど、突然数万円というお金が必要になった時、銀行口座がからっぽでは困ります。
こういう備えを小銭貯金で行うのは現実的ではありません。小銭貯金は、あくまでも通常の貯蓄の補助として使うべきものなんです。
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不必要な出費が多い!
口座でしっかり貯蓄をしているつもりの人の中にも、実は貯めベタな人が潜んでいます。毎月20,000円ずつお金を貯め口座に入金しているけど、お金が足りなくなるとそこから引き出して使ってしまう……、というようなタイプの人です。こういうタイプの人は、次のような行動をしていないか見直してみましょう。
- 予定外の出費が多い
- お給料が余ったらパーッと使い切る
- 節約はお給料日前になってから
いくらコンスタントにお金を貯めていても、ちょっとしたことに対応できる「予備のお金」がなければ、すぐに貯蓄はなくなってしまいます。これは、イザという時のお金とは別の、「急に誘われた飲み会」や、「突然出会ってしまった運命のお洋服」なんかのことです。
こういう出費は、多い月もあれば少ない月もあります。たまたま出費が少なかった月は、次月以降のレジャーに回せるようにお金を取っておく習慣をつけるようにしてみましょう。
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お金の管理が甘い!
お金の管理が甘い人の中には、いくつかのパターンがあります。
1.目標がない
なんとなく毎月決まった額を貯めているけれど、「お金を貯めて○○しよう」とか、「10年後までに絶対××円貯める」といった目標を持っていない人もいます。
目標がないと、ついつい「今月は厳しいから」と自分に甘えてしまうことも。貯蓄のモチベーションアップのためにも、長期的、短期的な目標設定をするようにしましょう。
2.クレジットカードを使いがち
クレカはとても便利なものですが、手元からお金が目に見えて減ることがないため、ついつい使い過ぎてしまうこともあります。使ったら同じ額をクレカ引き落とし用封筒に入れておくなど、しっかり管理するようにしましょう。それができないという場合は、クレジットカードを使いすぎない方がいいでしょう。
3.このくらいならと浪費しがち
残業で疲れたからコンビニスイーツ、1ヵ月頑張ったから給料日後はマッサージ……。そんなことを繰り返していると、どんどんお金はなくなっていってしまいます。ちょっとくらい、と思って浪費してしまわずに、自分へのご褒美予算をしっかり決めるようにしましょう。
いかがでしょうか。思い当たる節がありましたか?その他、実は、完璧主義すぎる人も貯蓄には向かないケースもあります。あまりきっちり予算立てしすぎて、それが崩れると「もういいや」と投げやりになってしまうことがあるからです。
無理せず、自分にできる範囲で貯蓄に挑戦してみましょう。毎月給与天引きで貯められる財形貯蓄や、銀行の自動積立などがお勧めです!
(文/平野恵子)
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