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転職先が見つからない……なら海外に行っちゃう?

投稿日:2016年5月9日 更新日:


海外で働くことをイメージするとつい「文化が違う」「言葉が通じない」とデメリットが先に出てしまいます。

しかしメリットもあるはずです。「海外」と言ってもアジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界は広く、各国・各地方でメリットも異なりますが、実際に海外で働いている人のメリットと言葉の壁の問題についてまとめてみました。

海外で働く一番のメリットは「自由」

1つ目のメリットは海外での仕事経験を将来日本で活かせるという点です。語学力はもちろん、さまざまな価値観に触れて広い視野を得ることができたり、どんな相手にも対応できる柔軟性を身に付けることができます。先進技術を身に付けることができます。またグローバル化が進んだ現代では「海外で働いていた」というキャリアは重視され、キャリア形成に役に立ちます。

2つ目は充実した働き方ができるという点です。とかく日本は組織を重視します。チームプレイといえば聞こえも良いですが、突出した働きをすると叩かれる「出る杭は打たれる」という傾向が根強くあります。そのため能力の高い人は日本では力をセーブしなくてはならず窮屈を感じると言います。

また日本ではみんなで同じ時間働き、同じ時間休むという傾向があります。定時に帰るのに「お先に失礼します」と恐縮することがいい例ですが、成果主義の文化ではそれはありません。そのため海外で働くことでプライベートを充実させられるという人も多くいます。

3つ目は選択肢が増えるという点です。憧れの国で生活することはもちろん、将来どこに住むかなど人生の選択肢が増えます。海外でしかできない仕事もあるので、海外に行くことで憧れの仕事を選ぶこともできるのです。将来日本で暮らしてもハイクラスのキャリアがあれば働く場所はもちろんライフスタイルの選択肢がたくさんあるのです。

必要な言語力は地域と仕事によって異なる

言葉の問題は海外に転職するときの一番の問題ですが、地域や仕事によって求められているレベルが異なることに注意して下さい。極端な話ですが、日本人に人気の観光地なので日本人のみを相手に商売する仕事などではあいさつ程度の言語力で大丈夫です。

ビジネスの会話をするという仕事はとかくハイレベルの英語力が必要です。顧客相手の商談を担当したり、現地法人で現地スタッフを取りまとめたりする場合です。意外と高い英語力を求められていないのはエンジニアです。

高度な開発に携わる場合でもビジネス会話は簡単な日常会話程度の英語さえ分かれば大丈夫と言われます。ただ専門用語が会話に多く含まれるので、専門用語をきちんと知っておく必要があります。

語学力が無くても日本での業務経験や知識でカバーできます。語学力は必要性に応じてぐんぐん発達します。「習うよりも慣れろ」の典型で、働きながら徐々に覚えていくという人がとても多いです。一方で経験や知識がない人は語学力が必須です。

海外の企業は日本の企業と違って人を育てることは考えず、即戦力を求めます。社会人未経験の場合はワーキングホリデーなどで簡単な仕事を現地で経験することから始め、徐々にステップアップすることをおすすめします。

一方で日本語が話せるということは海外の企業で働くときの強みです。海外の人から見ると英語に比べて日本語はとても習得が難しい言葉で、日本の文化や慣習も海外から理解されにくいものばかりです。日本人は既に習得できているので、日本市場を視野に入れている海外の企業から見ると日本人は欲しい人材なのです。

転職方法は日本と同じ

海外で働くためには2つの方法があります。1つは「現地採用」への応募、もう1つは日本企業に転職し駐在員として海外に赴任する方法です。現地採用の基本的なフローは日本での転職活動と変わらず、日本から履歴書を送って応募し、面接そして内定という流れです。

一般的に海外の企業の方が決定までが早く、日本で転職活動するよりも早く採用が決まると言われています。ただし海外への転職なので行きたい国を決める必要があったり、面接のために渡航するスケジュールを立てる必要もあります。

国の選択にあたっては景気や求人状況、社会情勢などを考慮しましょう。例えば今のアメリカやヨーロッパは失業率が高く、高い能力を有してなくては転職派難しく、就労ビザも出にくくなっています。

一方で東南アジアは失業率が低く、海外からの労働者も積極的に受け入れています。アジア圏で働き、経験を積んで語学力を磨きながらキャリアのステップアップを目指すという方法もおすすめです。

海外の情報集めは難しいものの、日本でと同じように転職するためには綿密な情報収集が必要です。そのため海外への転職を得意としている転職エージェントを利用することもおすすめします。

転職エージェントを利用すれば海外での情報はもちろん、転職経験者の話を聞くことができます。英語が話せないからといって諦めることをせず、正しい情報を分析しましょう。海外を視野に入れることで仕事の選択肢はグッとふえ、高年収や充実したライフプランなど望んだ形で転職することができるかもしれません。

(文/高橋亮)

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