4,000円の料金差はどこに?MVNOと3大キャリアの違い

節約・貯めたい        2016年01月01日

MVNOとキャリア

(この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。)


  • 先日、携帯料金の引き下げが話題になりましたね。実際に引き下げられるまでに時間はかかりそうですが、消費者としては嬉しいかぎりです。しかし携帯料金の引き下げは端末価格の上昇というデメリットが噂されており、どうにも一筋縄でいかない気もします。

    そして3大キャリアがあぐらをかいていることで注目され始めているのがMVNOです。では、現時点でどちらを選ぶべきなのか、そして今後どのような動きが予想されるのかを説明していきましょう。

    3大キャリアの今の料金は?

    まず3大キャリアの現在の料金プランから見直していきましょう。3大キャリアで大きな差はないため、今回はdocomoで見直してみます。

    まず、docomoのプランは2種類のプランから構成されています。

    • 通話プラン
    • パケットパック

    docomoのWebサイトに行くと非常にわかりにくくなっていますが、上記2種類のプランをそれぞれ選ぶことで利用料金が決定する仕組みです。以前はここに基本料金が加わったのですが、現在はありません

    そして通話プランとパケットパックには以下の種類があります。 

    ■通話プラン

    • カケホーダイプラン(2,700円)
    • カケホーダイライトプラン(5分以内の通話のみ無料)(1,700円)

    ■パケットパック

    • シェアパック
      • 30GBまで(22,500円)
      • 20GBまで(16,000円)
      • 15GBまで(12,500円)
      • 10GBまで(9,500円)
    • データパック
      • 8GBまで(6,700円)
      • 5GBまで(5,000円)
      • 2GBまで(3,500円)

    上記の中から通話プランとパケットパックをそれぞれ選択し、その合計が利用料金となります。つまり1人で使う場合、カケホーダイライトプラン(1,700円)データパック(3,500円)は最低でも必要になるため、最低の利用料金は5,200となります。

    とはいっても他にも多少オプションサービスが必要になるので、およそ6,000円が最低料金といったところでしょう。また、定期契約(2年縛り)をしない場合はさらに1,500円ほど上乗せされます。

    ちなみに、「2年後以降も継続すれば端末代がなくなる分安くなるでしょ?」思うかもしれませんが、基本的に端末代は割引で相殺されています。そして2年後に端末代の支払いが終わると同時に割引もなくなるため、利用料金に変化はありません。

    MVNOのプラン

    では次にMVNOのプランを見てみましょう。今回はMVNOのb-mobileで比較してみます。また、公平を期すために通話とパケット通信が可能なプランで比較します。 

    b-mobileはdocomoのように複雑なプラン構成はなく、通話可能なプランは2種類しかありません。

    • データ通信無制限プラン(2,780円)
    • データ通信3GBプラン(1,980円) 

    通話に無料枠はないため、すべて20円/30となります。つまり通話さえしなければ最低約2,000で利用できることになりますね。

    3大キャリアとMVNOの比較

    3大キャリア(docomo)の最低料金が約6,000円、MVNO(b-mobile)の最低料金が約2,000円という結果になりました。4,000円の差です。つまりMVNOで一月に90分前後通話すると、3大キャリアと変わらない金額となってしまいます。

    しかし逆に通話も通信もたいして使わないのであれば、圧倒的にMVNOのほうが安くなります。ただしMVNOを選ぶ場合はキャリアメールの問題をクリアする必要がありますが。

    つまり「通話を頻繁に使う」「月間で90分以上通話する」場合は3大キャリアが適当であり、「通話しない」「IP電話サービスを使っている」「動画や音楽、ゲームはしない」場合はMVNOのほうが得になります。

    また、3大キャリアは固定回線同時申込長期契約・家族契約による割引が豊富です。そういった割引の対象になるのであれば、3大キャリアが正解でしょう。

    3大キャリアは3社とも1,000円前後安い「通話し放題プラン」を導入したわけですが、大勢に変化はないようですね。

    月額8,000円は他国と比べてもやっぱり高い!

    先日、安倍首相が携帯料金の値下げに言及したことが話題になりましたね。このニュースを見て少しは料金が安くなるかも?と期待した方は多いでしょう。 

    たしかに携帯料金は少し高いと思います。3大キャリアでの契約であればおよそ7,000~8,000は必要になり、プランにも幅がありませんからね。 

    以前と違って通話料金が固定になったのは嬉しいところですが、頻繁に通話を利用する方以外にはあまり関係がなく、たいしてメリットもありません。特に最近ではスマホ向けのIP電話サービスも登場しているので、余計にそう感じるのかもしれません。

    値下げは始まっている?

    携帯料金の値下げが本当に可能ならばたしかに嬉しいものの、「本当に値下げできるのか?」と思いますよね。

    携帯料金プランは度重なる変更によって非常にわかりにくくなっています。そのため、「安くすると言っておいて実はたいして変わらないんじゃないの?」という疑いの気持ちが生まれてしまっても仕方がありません。

    とはいえすでに通話し放題の新プランが登場しており、値下げは始まっているようにも見えます。3大キャリアは揃って通話し放題のライトユーザー向けプランを導入し、1,000円ほど安く設定されています。 

    しかし問題はそれでも高いという点です。

    プランの幅が狭いのがすべての元凶

    そもそも最近はどの家にもWi-Fiルーターがある場合が多く、パケット通信も外出時しか使いません。また、通話に関しても「LINE」のようなコミュニケーションツールの発達やスマホ向けIP電話サービスの登場によって、あまり使わなくなっています。

    つまり以前よりライトユーザーとヘビーユーザーの差が広がっているのです。そこに通話し放題が登場して、一気に下限が引き上げられたことで反発がおきたわけですね。 

    たしかに年々通信速度は向上していますし、対応エリアも拡大しているのでしょう。しかし実際には速度を気にしない使い方の人もいれば、モバイルルーターを持ち歩く人だっています。そういったさまざまな使い方があることに対して明らかに選択肢が少なすぎること、それが現在の料金のネックです。

    日本のプランは世界的に見ても幅が狭い?

    実は日本のプランは世界的に見てもかなり幅が狭いという評価です。野村総合研究所が2014年に行った調査を見ると、先進各国と比較して決して高額ではないものの、使用量による料金差が極端に少ないのが日本の特徴だと読み取れます。

    特にアメリカドイツではライトユーザーとヘビーユーザーの料金に倍近い差があり、利用量に応じて適切なプランを選択できるようですね。

    とはいえ日本の料金は決して高くはないことも間違いありません。ではなぜ日本の料金が高いと言われるのか。それはおそらくガラケーとの料金差が大きな理由でしょう。

    野村総合研究所の調査ではガラケーにおける料金比較も行われており、その中で日本はかなり良心的な料金設定でした。プランの幅も広く、料金自体もリーズナブルと言えるでしょう。

    つまりガラケー時代の料金プランが優秀だっただけに、スマホの料金プランが使いにくく、そして高く感じてしまったのではないでしょうか。

    大手キャリアはすでにプランを増やしている

    ある意味でキャリアはすでに料金プランの幅を広げたと言えるでしょう。それはMVNO、いわゆる格安スマホです。 

    MVNOはあらゆる面で3大キャリアより劣る代わりに、料金が格安であることで知られていますね。実際に私もMVNOを利用していますが、1,000~2,000で使えています。 

    そしてこのMVNOは大手キャリアの通信網を借りて提供されるので、大手キャリアの一部と言えないこともないわけです。

    逆にこれ以上安くさせようとすると思わぬしっぺ返しすらあり得ます。現在はスマホの本体代金が料金を引き上げている側面もあります。そのため料金を下げるためにスマホ本体の割賦販売をやめかねません。つまり8万円前後の代金を一括で払うことになる可能性があるわけです。

    とはいえ現状のプランの少なさは大きな課題です。個人的には速度によるプラン分け通話し放題の有無を選べるとベストだと思うのですが、技術的に難しいのでしょうか。

    料金プランの複雑化や解約金の問題など携帯電話にまつわる課題は山積みですが、早急な解決を望みたいですね。

    今後の料金プランはどうなる?

    あまり消費者のニーズに応えていない印象がある3大キャリアですが、現在「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」というものが開催されています。簡単にいえば携帯料金についての話し合いですね。参加者は3大キャリアと一部のMVNO、そして総務省です。

    この会合の内容を見てみると、

    • オプションサービスの整理
    • 料金プランの明瞭化
    • 解約金

    といったものが議題として上がっているため、プランは改善される可能性が高そうです。

    しかし逆に利用料金に関してはdocomoの加藤薫社長が別のタイミングで「MVNOとの差別化は必要」と発言しているため、これ以上のライトユーザー向けプランは出ない可能性もあります。

    つまり今後はライトユーザーはMVNOに、ヘビーユーザーは3大キャリアといった棲み分けになるかもしれません。

    ただ、MVNO側からは回線への接続料の引き下げが要望として上がっていたため、料金の引き下げや通信品質の向上に繋がりそうですね。

    とりあえず現時点で確定しているのは、今後携帯料金になんらかの変化が起きることだけでしょう。高くなることはないと思いますが、色々と難航しそうです。

    (文/kaztel)

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    2014年から活動開始。日本語好きが災いして美容師からフリーライターに転向し、自作PCを軸にしたIT系をメインに幅広く執筆中。日本語検定1級を目指して勉強中だが勉強したいことが多すぎててんてこまいな毎日を送る。

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