紹介料は1人5,000円。マルチ商法はなぜ廃れないのか?

副業で稼ぎたい        2016年07月12日

(この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。)


  • 世の中には、末端になればなるほど儲からない商売ばかり目に付くものだ。たとえば、こちらのコラムでも取り上げることの多いギャンブルなどは、あれはまさに胴元が最終的に損をしにくい仕組みになっている。

    100人の客がやってきたら、そのうちの10人に勝たせて、残り90人に損をさせるというのが、ギャンブルの分かりやすい仕組みだ。100人が100人とも勝てる世界ではない。

    ギャンブルは、業界全体がいくら明るいものだとして打ち出しても、後ろ暗いイメージというものが払拭できない。そりゃあそうだ。お金がなければ人並みの暮らしのできないこの国において、負ければ金を失うギャンブルなどが、一体どうして全ての国民に受け入れられるものか。

    同じように後ろ暗いイメージが付きまとっている業種のひとつに、マルチ商法、ねずみ講がある。

    マルチ商法、連鎖する市井での取引

    マルチ商法といえば、割と有名なのがアムウェイとか、その辺りだろう。商品の利点を知人友人に説明して、納得してもらって購入してもらい、その友人にも同じようにして顧客を増やしてもらって、商品をみんなで使いつつ、少しずつお金を稼いでいくという方式で知られている。

    マルチ商法は会社によってマージンシステムは異なるが、往々にして「最初に考えた奴は頭がいいな」と思える仕組みが多い。どれだけ早くにこの手の商売をスタートし、自分の下でねずみ算式に顧客を増やせるかどうかが、収入に関わってくるのだから。

    ギャンブルと一緒で、胴元やそれに近しい立場の人間ほど儲かるというわけだ。で、マルチ商法って有名なものは何十年と運営が続いている。世間ではマルチだ、ねずみ講だといわれているのに、何故かこれに関わってしまう人も少なくない。

    僕の同級生も、20代の前半にマルチ商法にハマッてしまったが、要は世間知らずな人間なら、男女、年齢の括りなく、いつだってこの手のビジネスに目が眩むのだろう。

    その挙句にはノルマを捌ききれずに悲鳴を上げていたが、いかんせんこうなってしまった人間を、わざわざ助けようと思う者はいない。

    筆者の同級生の凋落の日々

    前述の同級生は、女の子だった。高校を卒業後しばらくは会うことがなかったが、あるとき偶然再会し、食事に誘われたのでOKしたところ、いわゆるねずみ講の勧誘を受けたものだ。

    同級生と、彼女をねずみ講に引き込んだと思しき、お金のなさそうな兄ちゃんと3人で食事をすることとなった。僕はそもそもこの手の商売に存在価値はないと思っていたので、宗教の勧誘に対するような態度で臨んでいたため、早々に勧誘活動は終了した。

    その上で僕が質問を色々とぶつけてみた。細かくは10年ほど前のことなので覚えていないが、一番印象深いのは紹介料である。

    このねずみ講の場合、1人紹介するごとに5,000円の報酬が入り、その紹介した人間が商品を購入すると、少しずつバックマージンが入るという仕組みを採用していた。

    たった5,000円ぽっちの報酬のために、僕はこの同級生に売られたわけだ。同じようなことを他の仲間にもやらかしていた彼女は、あっという間に周囲からそっぽを向かれることとなった。

    元々あまり頭のいいタイプではないように思えていたが、本当にバカなことに足を突っ込んだもんである。

    バカ、ぼっちはマルチをするな!

    たかだか数千円の報酬のために友達を失った僕の同級生は、本当に救いようのないバカである。リスクマネジメント云々の前に「これをやったら友達がいなくなるだろうな」と思えることを、口も達者でもなく、頭の回転も鈍い人がやったってダメ。

    そういう人はねずみ講の設立者の、いいカモでしかない。しかも、そんな商売に才能があったところで、果たして本当に幸せになれるだろうか。マルチ商法やねずみ講なんて、結局は人脈頼りで人間関係を崩しやすいビジネスで、稼ごうにも効率が悪いだろうに……。

    (文/松本ミゾレ)


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    松本ミゾレ
    松本ミゾレ
    2011年活動開始。恋愛コラム、パチスロホール取材記事、某大手企業専属ライティングなどを手広くこなす、ゆるふわ系三文ライター。著作出版の経験も意欲もない、地方都市在住の意識低い系物書きを是非応援してください。ちなみに特技はタイピングと、松前漬けをほぼ無尽蔵に食べ続けることです。

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