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ポイントは貯蓄しない?ローン返済を早めるための節約テク

投稿日:2016年3月2日 更新日:


住宅ローンやカーローン、果てはクレジットカードの残債や奨学金など、人生にはさまざまなローン、すなわち借金があります。自分のローンの商品内容を把握し、1日でも早く返済できるように返済方法を考えましょう。

最優先は借金の返済

ローンの返済は、貯蓄や投資を差し置いてでも最優先すべきです。ローンによって支払うべき金利は、定期預金によって得られる利回りの数十倍に上ります。そのため、ローンで増えてしまう利子が原因で、せっかくの定期預金がムダになってしまうのです。

たとえば、銀行の定期預金の金利が0.1%であるのに対し、加入しているクレジットカードのリボ払いには14%もの金利がついているというケースもあります。

これは、10万円の貯金をしても1年間で100円の利息にしかなりませんが、10万円の借金をした場合は単利計算だとしても1年で利子が1,400円にもなってしまいます。つまり、このケースでは年間1,300円以上は損をしていると考えるようにしてください。実際はこの場合はおそらく、現実的には複利計算だと考えられます。そのため、1,300円以上の損失が出ていることになるはずです。

これで手元に借金が残っていると損をする理由が、よくわかると思います。

ローン商品は数年おきに見直そう

5年以上前に、固定金利型の住宅ローンを組んだことはありませんか? 固定金利でローンを組んだ当時、「低金利だから、このまま返済をしたほうがおトク」と考える人もいると思います。しかし、現在は当時と比較しても金利が落ちている状況です。

大きな住宅ローンを抱えている場合、まずは住宅ローンの借り換えを検討しましょう。数年おきに専門家に相談し、今までよりもローンの総額が下がるなら、借り換えをするとよいかもしれません。

借り換えの効果を見てみましょう。たとえば、3000万円の不動産を購入したとすると、金利が1%変われば年間30万円くらいの差が出ます。支払額は月々20,000円~30,000円変わるので、早めに返済したい人は検討するようにしてください。

保険は掛け捨てで加入しよう

借金を返済するにあたって頭を悩ませるのが、月々に支払う民間の生命保険料です。

日本人は、「世界一生命保険が好きな民族」と言われることがあります。一人暮らしの方はまだ生命保険に加入していないかもしれませんが、結婚してお子さんがいる家庭だと、加入は義務という風潮があると考えるかもしれません。

「転ばぬ先の杖」として、生命保険へ加入することは大切です。しかし、住宅ローンやその他借金を支払っている場合、生命保険の中身を考え直したほうがよいかもしれません。 

おすすめの生命保険は掛け捨てタイプです。たとえば、貯蓄型の生命保険に加入するご家庭も多いですが、冒頭からお話しているとおり、借金の返済は貯蓄よりも優先事項です。掛け捨てタイプの生命保険に加入して出費をおさえ、早めに住宅ローンやその他の借金を返済したほうが長期的に見て良いでしょう。

意識して借金返済から始めよう

住宅ローンやその他の借金は、貯金の利回りと比べると、高い金利がつきます。そのため、貯蓄をしながら借金を返済するのは、節約を考えるにおいて賢い方法とは言えません。そこで、いかに短期間で借金を返済するかがポイントとなります。

住宅ローンも奨学金の返済も、前倒しで支払えば返済総額が減ります。その理由は、返済期間に対して金利が定められているため、完済までの期間が短縮できるなら、金融機関は金利を抑えてくれるのです。

手元にあるお金が増えていかないと、不安に感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、今あなたが抱えている借金のことを考えると、銀行口座にお金が増えたとしても、トータルで考えれば意味がないのです。このことを念頭に置き、ローン返済を優先するように心がけましょう。

(文/大古ゆき)

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