社長、役員、部長、課長、大企業の役職ごと年収を知る

年収を上げたい        2016年10月11日

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(この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。)

  • 世の中、色々な会社があります。大企業と呼ばれる会社に勤めている人って、どれだけ年収をもらっているか考えたことはありませんか?さぞかし年収もいいのだろう……と思うかもしれません。

    そこで、役職ごとの年収と、年収アップのためには何をすればいいか考えてみました。

    そもそも、大企業ってどんな会社?

    大企業の話をするにあたり、大企業がどんな会社なのかをはっきりさせておきましょう。

    法律ではこうなっています

    最初は法律からチェックしましょう。日本の法律では「中小企業以外の企業を大企業とする」という決まりになっています。では、中小企業ってどんな企業でしょうか?2つ規定があるので、表にまとめました。

    中小企業基本法第2条

    資本金の額が3億円以下、又は従業員数が300人以下の会社(製造業等の場合)

    租税特別措置法第42条

    資本金の額が1億円以下の会社

    単純に考えれば、資本金が3億円超だったら、大企業と言えそうです。

    世間でイメージする大企業って?

    実のところ、資本金が3億円超の会社は日本に約12,000社あるといわれています。

    しかし、読者の皆様がイメージする大企業とは少し違うのではないでしょうか?どちらかといえば、いわゆる上場企業が皆様のイメージする大企業かもしれません。

    なお、2016年9月12日現在、一部上場企業は1979社、二部上場企業は540社となっています。

    そこで、これ以降の文章では、「大企業=上場企業、もしくはそれに準ずる規模で事業を展開している企業」と考え、話を進めていきます。

    平均年収って、どれぐらいもらえるもの?

    平均年収って、どれぐらいもらえるものなのでしょうか?様々なデータを用いて考えてみましょう。

    全体としてはこんなものです

    厚生労働省の調査によれば、役職ごとの平均賃金は次のようになっています。

    役職

    賃金(千円)

     

    男           

    部長級

    662.8

    647.5

    課長級

    529.9

    460.7

    係長級

    400.8

    353.6

    非役職者(20~24歳)

    211.1

    207.8

    男女ともに、部長クラスまで行けば600万も見えてくるようです。

    もらえるところはもらっています

    先ほど示したのは、あくまで平均値です。もらえるところはもらっている、というのも、平均年収をめぐる事実であるのは間違いないでしょう。

    具体的な数字を用いて検証してみましょう。次の4つのステージに分け、平均年収が高い上位20社について表を作成してみました。

    <初任給>

    順位

    社名

    初任給(万円)

    平均年収(万円)

    平均年齢(歳)

    1

    日本商業開発

    50.0

    1,000

    47.1

    2

    GCAサヴィアン

    37.5

    2,153

    37.1

    3

    グリーンランドリゾート

    34.0

    411

    37.4

    4

    オンコリスバイオファーマ

    33.0

    717

    42

    5

    KLab

    32.0

    496

    31.8

    6

    ドウシシャ

    30.2

    574

    38.1

    7

    楽天

    30.0

    671

    33.3

    7

    サイボウズ

    30.0

    671

    33.8

    9

    ソースネクスト

    29.9

    706

    35.8

    10

    ウィル

    29.8

    583

    29.9

    11

    オールアバウト

    29.1

    546

    34.1

    12

    ハークスレイ

    28.1

    513

    37.5

    13

    トライステージ

    28.0

    682

    33.4

    13

    コロプラ

    28.0

    566

    30.4

    15

    一六堂

    27.5

    544

    37.9

    15

    フィックスターズ

    27.5

    695

    35.9

    15

    トレンダーズ

    27.5

    479

    29.7

    15

    はてな

    27.5

    507

    31.9

    19

    NSD

    27.4

    604

    37.2

    19

    enish

    27.4

    なんと一番高いケースでは初任給が50万円。びっくりですね。25万円を超えるようなら、かなり初任給が高いと考えていいかもしれません。

    しかし、働き続けて昇給するかどうかも考えるのも重要なので、平均年収もしっかりチェックしておきましょう。また、多くの企業が初任給は世間一般の相場を考えて設定していることも多いので、初任給の高さだけを企業選びの基準にするのも問題があるかもしれません。

    <30歳>

    順位

    社名

    30歳推計年収(万円)

    平均年収(万円)

    平均年齢(歳)

    1

    キーエンス

    1,481

    1,648

    35.6

    2

    日本M&Aセンター

    1,236

    1,385

    34.6

    3

    GCAサヴィアン

    1,235

    1,486

    37.8

    4

    朝日放送

    1,039

    1,518

    42.5

    5

    ドリームインキュベータ

    1,031

    1,129

    33.6

    6

    野村ホールディングス

    1,025

    1,579

    42.2

    7

    電通

    1,023

    1,271

    39.5

    8

    伊藤忠商事

    1,012

    1,395

    41.5

    9

    テレビ朝日ホールディングス

    991

    1,433

    42.1

    10

    東京海上ホールディングス

    982

    1,325

    42.8

    11

    フジ・メディア・ホールディングス

    973

    1,447

    43.1

    12

    三菱商事

    971

    1,375

    42.6

    13

    三井物産

    965

    1,361

    42.4

    14

    ファナック

    958

    1,276

    43.7

    15

    丸紅

    947

    1,306

    41.5

    16

    アクセル

    944

    1,173

    40.6

    17

    ヒューリック

    943

    1,267

    41.7

    18

    住友商事

    913

    1,300

    42.8

    19

    キリンホールディングス

    889

    1,046

    39.2

    20

    三井住友フィナンシャルグループ

    872

    1,251

    40.2

    だんだん、おなじみの社名が出てきますね。マスコミや商社など、「高年収の業界」が上位ランクインを果たしています。

    <40歳>

    順位

    社名

    40歳推計年収(万円)

    平均年収(万円)

    平均年齢(歳)

    1

    キーエンス

    1,793

    1,648

    35.6

    2

    GCAサヴィアン

    1,551

    1,486

    37.8

    2

    日本M&Aセンター

    1,551

    1,385

    34.6

    4

    野村ホールディングス

    1,522

    1,579

    42.2

    5

    朝日放送

    1,427

    1,518

    42.5

    6

    テレビ朝日ホールディングス

    1,360

    1,433

    42.1

    7

    伊藤忠商事

    1,343

    1,395

    41.5

    8

    フジ・メディア・ホールディングス

    1,336

    1,447

    43.1

    9

    ドリームインキュベータ

    1,294

    1,129

    33.6

    10

    三菱商事

    1,289

    1,375

    42.6

    11

    電通

    1,284

    1,271

    39.5

    12

    三井物産

    1,282

    1,361

    42.4

    13

    丸紅

    1,258

    1,306

    41.5

    14

    三井住友フィナンシャルグループ

    1,247

    1,251

    40.2

    15

    東京海上ホールディングス

    1,243

    1,325

    42.8

    16

    ヒューリック

    1,217

    1,267

    41.7

    17

    住友商事

    1,212

    1,300

    42.8

    18

    日本テレビホールディングス

    1,193

    1,469

    48.1

    19

    TBSホールディングス

    1,175

    1,509

    51.3

    19

    ファナック

    1,175

    1,276

    43.7

    やっぱり、マスコミ、商社、金融は強いようです。

    <役員>

    順位

    社名

    役員平均年収(万円)

    1

    SANKYO

    58,150

    2

    ネクソン

    28,433

    3

    ファーストリテイリング

    24,000

    4

    エイベックス・グループ・ホールディングス

    23,640

    5

    オリックス

    22,590

    6

    ユニバーサルエンターテインメント

    20,200

    7

    ユーシン

    17,733

    8

    武田薬品工業

    17,612

    9

    アステラス製薬

    17,533

    10

    カルビー

    16,900

    11

    日産自動車

    16,350

    12

    ファナック

    15,270

    13

    日本通信

    13,733

    14

    リクルートホールディングス

    13,666

    15

    堀場製作所

    13,560

    16

    伊藤忠商事

    13,481

    17

    すかいらーく

    12,933

    18

    セキチュー

    12,825

    19

    三菱商事

    12,790

    20

    住友不動産

    12,660

    1位のSANKYOは5億円!ここまですごいと、相当な職責かもしれません…。

    こういう業種は年収が高いみたいです

    年収に関するデータを見ていただいたところで、「平均年収が高い業種は?」というテーマについても触れておきましょう。上位10業種を、平均年収のデータとともにまとめました。

    順位

    業種

    会社数

    平均年収

    1

    工業 

    7 

    811万6,054円

    2

    保険業

    12 

    809万8,100円

    3

    海運業

    15 

    793万7,845円

    4

    石油・石炭製品

    13 

    772万6,542円

    5

    証券・商品先物取引業

    39 

    759万1,517円

    6

    医薬品

    62 

    738万3,591円

    7

    空運業

    5 

    686万6,457円

    8

    銀行業

    92 

    671万653円

    9

    その他金融業

    32 

    669万8,262円

    10

    電気・ガス業

    25 

    662万4,729円

    こうしてみると、理系の知識や専門資格が必要とされる業界や、インフラ関係の業界の平均年収が高いようです。

    年収の高い会社に入るには?

    年収の高い会社に入る方法を本気で考えてみましょう。そもそも、年収が高いということは、会社の魅力に過ぎません。魅力のある会社はそれなりに人気があるはずです。

    そこで、ここでは「年収の高い会社=魅力のある会社=人気企業ランキング上位の会社」と考え、話を進めていきます。

    新卒の人気企業ランキング

    「就職四季報」を出版している東洋経済新報社の調査によれば、2015年の内定倍率が高い会社(上位15社)は次のようになっています。

    順位

    社名

    業種

    事務系総合職応募者数 

    事務系総合職内定者数

    倍率

    1

    明治

    食品・水産 

    約11,000

    4

    2750

    2

    蝶理

    商社・卸売業

    5,519

    10

    552

    3

    森永乳業

    食品・水産 

    約9,600

    18

    533

    4

    ピジョン

    その他メーカー 

    3,675

    8

    459

    5

    チュチュアンナ

    その他小売業 

    1,791

    4

    448

    6

    味の素ゼネラルフーヅ 

    食品・水産 

    6,645

    15

    376

    7

    ヤクルト本社

    食品・水産 

    約7,000

    22

    318

    8

    文渓堂

    出版 

    312

    1

    312

    9

    カゴメ

    食品・水産 

    10,172

    33

    308

    10

    帝人

    化学 

    6,371

    21

    303

    11

    日本合成化学工業

    化学

    893

    3

    298

    12

    ノバレーゼ

    その他サービス 

    8,000

    29

    297

    13

    オルガノ

    機械 

    554

    2

    277

    14

    サントリー食品インターナショナル

    食品・水産 

    約11,000

    40

    275

    15

    ハウス食品(ハウス食品グループ)

    食品・水産

    6,166

    23

    268

    1位の明治にいたっては、倍率2750倍です。ここまでくると、何をどう対策したら内定がもらえるのかわからないでしょう。

    中途採用の人気企業ランキング

    一方、中途採用の人気企業はどうなっているのでしょうか。転職支援サービス・DODAを運営する株式会社インテリジェンスの調査によれば、上位は次の15社となっています。

    順位

    社名

    1

    トヨタ自動車

    2

    グーグル

    3

    ソニー

    4

    全日本空輸(ANA)

    5

    オリエンタルランド

    6

    Apple Japan

    7

    本田技研工業(HONDA)

    8

    パナソニック

    9

    資生堂

    10

    サントリーホールディングス

    11

    楽天

    12

    リクルートホールディングス

    13

    三菱商事

    14

    電通

    15

    東日本旅客鉄道(JR東日本)

    こちらも、「誰でも知っている」ほどの認知度を誇る会社が並んでいます。なかなか道のりは険しそうです。

    人気企業から内定をもらうには?

    ここまでくると、最後は運しだいとしか言いようがありません。

    大事なのは、「自分はどんなことができるのか、どんなことがしたいのか」を的確に自分の言葉で伝えることでしょう。それを心掛けていれば、第一志望の会社には入れなくても、納得がいく就職・転職活動ができるはずです。

    具体的な方法は、その人次第で変わりますが、次の項目についてしっかり対策を行うのは有効でしょう。

    • 自己分析
    • 業界・企業研究
    • 身だしなみ
    • 履歴書
    • 職務経歴書
    • 面接対策
    • 自己紹介・自己PR
    • 転職理由
    • 志望動機

    また、転職活動を行う場合、転職エージェントを活用するのもおすすめです。プロのキャリアコンサルタントがつくので、自分の長所・短所がしっかり分析できます。

    一人でやることに限界を感じたら、ぜひ相談してみましょう。

    島耕作は1,000人に1人!?

    日本のサラリーマン社会の1つのモデルを示したといわれる、人気漫画「島耕作シリーズ」。主人公の島耕作は最終的には会長にまでなりました。サラリーマン社会のサクセスストーリーが描かれています。

    島耕作の人物像を踏まえながら、出世できる人の条件を考えてみましょう。

    実は島耕作はこんな人では?

    島耕作の人物像について考えるヒントとして、作者の弘兼憲史氏のインタビュー記事を見てみましょう。

    弘兼氏は島耕作の前向きな性格を表す言葉として、次の3つを挙げています。

    • ま、いいか
    • それがどうした
    • 人それぞれ

    さらに弘兼氏は、同じインタビュー記事で、「8割ダメなところがあっても、2割のいいところを褒めてやる気を引き出し、ダメな8割部分のボトムアップにつなげる」ことが人を育成するために大事であると語っています。

    先ほどの3つの言葉は、まさにその考えの現れではないでしょうか。島耕作は人を育てるプロ、と考えると納得がいくでしょう。

    役員になる人の条件とは?

    なお、大企業なら役員になれるのは同期入社のうち1,000人に1人とされています。島耕作はある意味、1,000人のうちの1人です。そこで、役員になる人の条件とされている事柄について、検証してみましょう。

    1)懐が深い

    言い方を変えれば、腰が低いということです。上下関係にこだわり、下と判断したとたんぞんざいな扱いをする人は出世できません。

    2)感謝の気持ちを表せる

    仕事に関わる全ての人に、感謝の気持ちを表すことを忘れません。プロジェクトのメンバーはもちろんのこと、あらゆる人に「ありがとう」と言えるかどうかは重要なファクターでしょう。

    お礼メールの返信が早いのもプラス要因です。

    3)相手に応じた会話ができる

    専門用語を使ってわかりにくい話をするのがプロと思っていたら大間違いです。相手に応じた会話を使い分け、自分がやってきた仕事をうまく語れるのがとても大事でしょう。

    4)自分から謝れる

    誰が正しいかではなく、何が正しいかで物事を決める視点こそ、上に立つ人間に求められます。時には、自分が謝る余裕を持っているのも、上に立つために大事です。

    実はこの4つの条件、人から好かれる人になるためには必須です。

    作品をお読みになったことがある方ならお分かりかもしれませんが、島耕作はとても女性にモテます。女性との出会いの場に積極的に出て行っている、という背景もありますが、本当は彼がこれらの資質を兼ね備えた人間だから、出世もするし、モテるのかもしれませんね。

    島耕作になるためには?

    では、島耕作を目指すにはどうすればいいのでしょうか?

    先にも書いた通り、島耕作は1000分の1の人物です。結局、最後は運とタイミングとしか言いようがありません。しかし、自分に合った職場で力を発揮し、年収を上げていくことをゴールにするという意味なら、知識・スキルと並行して人間性を磨けば、ぐっと近づくでしょう。

    役職につくことだけが年収を上げてくれるわけではありません。自分の力を発揮できる環境で、自分自身を磨き続けていくこと、そして、周囲の人を大切にしていくことこそが、年収アップの秘訣です。

    (文/菊地美亜)

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