低年収が当たり前?美容師の年収の現実と成功の近道

年収を上げたい        2016年11月21日

(この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。)


  • 美容師さんといえば、スタイリッシュな男性・女性が多いイメージがあります。筆者の友人にも元美容師の人がいますが、彼女も美人でオシャレじょうずです。

    しかし、美容師は華やかさの反面、仕事内容はきびしく、店内でも競争が繰り広げられ、その割に年収は低め、という話をよく聞きます。ここでは、実際のところどうなのか調査してみたいと思います。

    美容師の平均年収は300万円未満

    まずは業界別、職業別に年収がまとめられているサイト「年収ラボ」で美容師の平均年収を検索してみたいと思います。

    平成27年の美容師の平均年収は284万円。過去8年間の美容師の平均年収推移をみてみたいと思います。

    • 平成26年は263万円
    • 平成25年は280万円
    • 平成24年は273万円
    • 平成23年は268万円
    • 平成22年は267万円
    • 平成21年は281万円
    • 平成20年は286万円

    ここ数年のところ、美容師の平均年収は260万円代~280万円代で推移しているようです。

    また、男性美容師と女性美容師で年収に少し差があるようです。男性美容師の平均年収は307万円、女性美容師の平均年収は270万円

    年収の内訳は、

    • 平均月収が23万円
    • 時給に換算すると1,274円
    • ボーナスは6万円

    月収が23万円あれば、都会のワンルームに住んで好きな洋服を買うゆとりもそこそこありますね。美容師はファッションにも気を使わなくてはならない職業。化粧品や洋服、持ち物の購入に出費がかさみそうです。

    年収200万円代では貯金は難しいかもしれません。もしも家族を養うなら、できるだけ家賃をおさえるなど節約が必要になってくる年収額です。

    美容師の仕事の過酷さ

    さらにデータをみていくと。1ヵ月の平均労働時間は182時間。週休2日として計算すると、1日当たり平均11時間労働している計算になります。

    9時に入店した場合、お昼休憩30分、夕食休憩30分とれたとして9時に上がる計算になります。9時に仕事が終わったら、ぐったりと疲れて帰宅するのが目に見えるようです。そして翌日9時までに出勤……。それで年収200万円代は少なすぎる気もします。

    全国の美容師の勤続年数は6.7年。さすがに短いですね!やはり仕事がきついのではないでしょうか。平均年齢は30.2歳となっています。話によれば、40代まで美容師を続けている人は少ないのだとか。

    美容師は固定給+歩合

    美容師の報酬は、固定給+歩合、ということが多いようです。ちなみに歩合は10%くらいしかないそうです。ひとりのお客様のヘアカットを担当しても、500円に満たない報酬ですね。

    それでも何人も担当すれば1カ月換算では少しまとまった額になります。歩合を仮に400円として、1日平均5人担当したとすると、1ヵ月で3万2,000円になります。

    アシスタント時代が厳しい

    美容師になるためには、厚生労働大臣が指定した美容師育成学校を卒業し、実技試験と筆記試験に合格しなければなりません。こうして美容師免許を取得して美容師デビューを果たします。

    就職先が決まると、まずやらなければならないのが先輩美容師のアシスタント。美容師本来の仕事はしばらくさせてもらえず、言われた道具を取ってきたり、掃除をしたりなどの雑用で1日が終わります。

    閉店後には練習用のかつらでカットの練習をします。忙しいお店だとトイレ休憩になかなか行けず、お昼休憩もろくにとれないこともあります。

    美容師を続けるためには誰もが通過しなければならない、この「アシスタント時代」。最初はお給料が少ないだけでなく、その中から美容師として必要な道具も買い揃えていかなければなりません。

    何本ものはさみ、ウィッグ、シザー、コームなど練習用材料の購入でお給料の大部分が奪われ、手元に残るのは10万円前後だとも言われています。

    この過酷なアシスタント時代を乗り越えたものだけが、美容師としての本来の仕事ができるようになります。

    アシスタント時代を乗り切るために

    アシスタント時代を乗り切るためには、上手に節約をすることが大切。洋服は、ブランド物が安く売られている古着屋を活用し、着まわしましょう。

    ネットで安売りの洋服を購入するのもいいでしょう。ともかく、高いブランド物を普通に購入していたのでは、アシスタント時代を上手に乗り切ることはできません!

    また、美容師の仕事は見かけによらず体力勝負。1日中立ちっぱなしで、休憩も取れないこともしばしば。食材費は安く押さえつつも、栄養価の高いものを食べることが大事。緑黄色野菜とお肉をきちんと摂るように心がけたいものです。

    アシスタント時代は年齢も若いので、無理してしまいがちです。でも、健康を壊してしまってはその後がなくなってしまいます。「健康は食から」です。

    その他、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。アシスタント時代は怒られることも多く、気分がへこみがちです。そんなものだと思ってあまり気にせずに乗り超えましょう。

    独立して成功すると年収1000万円は容易

    ここまでで、「美容師は平均年収が低い」ということについてずっと考えてきましたが、独立して成功すると年収1,000万円に届くことはよくあることなのだそうです。

    そのためには人が多いところに店を持つことがポイント。料金を周りより少し安めに設定するなどして客寄せをすることが大事です。

    20年以上続く美容室はわずか0.3%

    美容師は独立して成功すれば確かに高年収が稼げるのですが、同時に、美容室の経営は難しいとも言われています。

    じっさい、1年以内に閉店する美容室は603年以内に閉店する美容室は90%といわれています。20年以上つづく美容室はなんと0.3%という少なさ。

    今や、美容室はコンビニよりも数が多いといわれています。競争店舗が多すぎることが、美容室経営の難しさを招いてしまっているのです。

    価格を安く設定しないとお客さんが入らない。でも、安すぎると赤字になる……。多くの美容室が同じ悩みを抱えています。

    実力とマーケティングを学ぼう

    こうなったら、やはり基本に戻って実力を磨くのが近道です。それと、マーケティングを学ぶことも大切。

    これは筆者の体験ですが、ある日、いつも行っている美容院に行こうとしたら休みでした。どうしてもその日中に髪の毛を何とかしたかったので、たまたま近くにあった一度も行ったことのない美容院に行きました。

    そうしたら思いのほか気に入り、その後もその美容院にお世話になることに。筆者はその後友人や家族にも宣伝しまくり、家族や友人も後に同じ美容院にお世話になることに。

    顧客の立場からして、やはり腕がいいということは顧客を増やすための基本だと思います。筆者のように、いつどんな理由でお客さんが足を運ぶかは分からないもの。

    たまたま入ったお客さんに気に入られれば、顧客はどんどん増えるのです。また、応対が丁寧で親切というのも大切なことです。

    マーケティングという観点では、チラシ配り、ポイントをためたらプレゼントがもらえるなど効果的です。

    何よりも美容師にかける情熱

    ここまでで、美容師の年収の現実や過酷さ、成功への道などについて考えてきました。一人前の美容師として成功するのは本当に大変なことです。

    でもきっと、美容師ならみな事前に知っていたのではないでしょうか?それでも美容師になりたいと思うのは、それだけこの職業が好きだから、またはあこがれていたからなのではないでしょうか?

    「大変なアシスタント時代を乗り越えるには上手に節約を!」というお話もしましたが、一番大切なのは「思いの熱さ」のような気もします。

    (文/河原まり)

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    河原まり
    河原まり
    2011年よりフリーライターとしての活動を開始。英語・中国語を学び、翻訳業にも従事。私生活を充実させるため、10年間続けた医療事務の仕事をやめ、今に至る。趣味は作詞・作曲、弾き語りや料理。マイブームは休日にギョウザやシューマイを大量につくり、冷凍すること。

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