世帯年収1000万円でも苦しい?子供二人の親が考えるべきこと

年収を上げたい        2016年12月19日

(この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。)


  • 年収1,000万円は誰もが憧れる金額。ともかくお金があればいろいろなことが解決できる時代です。とはいっても、サラリーマンの平均年収は400万円代前半。年収1,000万円を稼いでいるのはわずか4%のみ。狭き門なのです。

    年収1,000万円を目指すのは困難でも、世帯年収となれば話は別。夫の稼ぎが600万円ていどでも、妻が400万円稼げば世帯年収は1,000万円にとどきます。それなら実現の可能性があるのでは?

    ところが、世帯年収が1,000万円にとどいたからといって、必ずしもゆとりのある暮らしが送れるというわけでもないようです。

    一般的に、子どもを二人育て、大学を卒業させるためには、世帯年収800万円程度がめやす、といいます。でも、世帯年収が1,000万円にとどいていても苦しい家庭はたくさんあるようです。世帯年収が高いからといって自動的に貯金も増えるというわけではないんですね。

    せっかく共働きをしていても、子どもがいざ進学するとなった時にお金が足りないのでは困ります。

    ここでは、子ども二人を抱える親が考えるべきことについて考察していきます。この際、お金の使い方と将来のことについて考えてみましょう。

    世帯年収のボリュームゾーンは200~300万円!

    全国の世帯年収の統計を見ると、全国の平均世帯年収は528.9万円。これだけ見ると、「全国的に世帯年収が500万円代の家が一番多いんだな」、と思いがちです。

    でも実際はちがいます。これはあくまでも平均値なのであって、500万円代が一番多いのではありません。

    世帯年収を100万円単位で区切り、それぞれが占める割合を見てみると……全国のすべての世帯の年収でもっとも割合が大きいのは200万~300万円で14.3%。次いで100万円~200万円で13.9%。

    つまり、世帯年収が300万円以下、という家庭が3近くを占めていることが分かります。さらに言えば、世帯年収が平均の538.9万円以下の世帯は61.2%であり、全体の6割が平均以下だということが分かります。

    こうした数字から分かるのは、世帯年収の二極化が進んでいること、また、高齢者や単身者が増えていることです。

    ひと昔前は「世帯」といえば子どもが二人いる4人家族が一般的でした。しかし現在はというと、年金で暮らしている一人暮らしのお年寄りが増えています。また、晩婚化もすすみ、自分だけ暮らせればいいという単身者も増えています。

    こうしたこともあり、世帯年収のボリュームゾーンが下がっていると思われます。

    平均的な世帯収入があるのは主に共働きの夫婦。子どもがいると、親は教育費のこと、将来にかかる費用のことも考えます。そこで、結婚して子どもが幼稚園に上がると、再び仕事を始める主婦が増えています。共働きをした場合、それでも年収は600万円前後です。

    親の世帯年収で子供の点数は大きく変わる

    親であればだれでも子どもにはしっかりと勉強をさせたい、いい成績をとって欲しい、と思うもの。それは子どもの将来のためでもあります。そこで、親であれば子どもの成績のためならできる限りのことをして環境を整えてあげたいと思うものですよね?

    ここでおもしろい統計をご紹介したいと思います。ママのお役立ち情報を載せた「ママノート」というサイトなのですが、これによれば、世帯収入と学力には因果関係があるとのこと。

    2014年3月発表の、文部科学省による調査結果がそのことを示しているそうです。その統計によれば、小学6年生を対象にしたデータでは、

    年収500万~600万円世帯の家庭の子どもは国語62.7点、算数77.6点

    だったのに対し、

    年収1,000万円~1,200万円世帯の家庭の子どもは国語69.6点、算数83.9点

    と、点数が若干高かったのです。

    世帯収入と学力はどう関係しているのかさらに調査したところ、年収と学力に直接的な関係があるというよりも、親の思考パターンが子どもの学力に影響を与えているらしいことが分かりました。

    関係する要素を挙げると、世帯年収が高めな家庭の親は社会問題に関心があり、家でもそのことをよく話題にしていること。また、世帯収入の高い家庭の親は本をよく読むため、子どもが本好きになる可能性が高いこと。こうしたことが学力に影響を及ぼしているらしいのです。

    「世帯年収が高い=成功」とは限りませんが、社会問題への関心や本をよく読むことなどは子どもの学力を伸ばす効果があることが分かります。

    世帯年収の高低に関わらず、子どもが学力を伸ばしやすい環境を作ってあげたいものですね。

    世帯年収1,000万円でも半数が奨学金の時代

    ひと昔前、奨学金制度を利用するのは世帯収入が低い場合でした。でも、最近では状況が変化しています。

    2013年度の「私立大学新入生の家計負担調査」の結果、世帯年収が1,000万円ある家庭でも、半数が奨学金を申請したことが分かったのです。

    2012年、2011年も世帯年収1,000万円~1,100万円世帯の45%の生徒が奨学金を申請している状態でしたが、2013年にはさらに増えて5割を超えました。

    受験から入学までの費用は153万円~210万円必要で、やはり家計にとって負担となっている状況が浮き彫りとなりました。

    奨学金を借りる理由

    奨学金は、申請が通って利用することができても、その後就職したら少しずつ返さなければならない制度です。家計が厳しく、大学への入学費や学費が支払えない場合に奨学金を申請し、受け取ることが可能です。

    私立大学の場合、入学時に大学に支払う金額は平均131万2,526円。

    • 文科系の場合114万9,246円
    • 理科系の場合149万6,044円
    • 医歯系になると466万4,560円

    です。世帯年収が1,000万円~1,300万円の高年収世帯の学生も、半数が奨学金を申請しているのですが、その内訳をみると、医歯系などの高い学費に充てているようです。

    子供二人で世帯年収1,000万円の親の家計モデル

    東京で子ども二人を育て、大学に進学させる場合、どうしても世帯年収は1,000万円必要になると思われます。一般的な家庭では、祖父母の援助も必要になることがしばしば。

    一方で晩婚化も進んでおり、子どもが大学進学するころに祖父母に金銭的な余力があるとも言い切れません。それで、東京で子ども二人を育てているなら、大学進学のための費用をはじめとして、将来的なことを考えておく必要がありそうです。

    実家に住む、パラレルワーク化

    子どもの将来のために貯金を増やしておきたいなら、ポイントは二つ。ひとつは収入を増やすこと、もうひとつは出費を減らすことです。

    言うは易し、行うは難しですね。その具体的な方法について、ひとつずつ考えてみましょう。

    収入を増やす

    夫婦が共働きをする。副業を始める。ネットでできる仕事を始めてみるなどして収入源を増やしてみる。つまり、パラレルワーク化。

    出費を減らす

    思い切って実家に引っ越す。お金がいくら貯まるまで、と期限を作っておくのもいいでしょう。実家に引っ越せば家賃、光熱費がいくらか節約できます。収入が不安定なときも助け合うことができます。

    貯金を増やしたいなら、これまでの生活スタイルを大きく変えることが必要になってきます。

    家賃は出費の中でも大きなウェイトを占めており、毎月出ていくもの。家賃や駐車場代、携帯電話の契約など、ウェイトが大きくて毎月出ていくものを中心に、家計簿を見直してみましょう。

    引っ越しや節約など、思い切りが必要なこともありますが、将来を見据えた計画は成功につながります。出費の大きい生活スタイルは華やかでも自分の首を絞める結果になりかねません。

    ささやかな生活でも、ゆとりを持って貯金していける選択もまんざらではないのではないでしょうか?

    (文/河原まり)

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    河原まり
    河原まり
    2011年よりフリーライターとしての活動を開始。英語・中国語を学び、翻訳業にも従事。私生活を充実させるため、10年間続けた医療事務の仕事をやめ、今に至る。趣味は作詞・作曲、弾き語りや料理。マイブームは休日にギョウザやシューマイを大量につくり、冷凍すること。

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